2011年 05月 18日

みつばちのささやき

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みつばちのささやき

この映画を初めて見たのは高校生の頃でした。
その頃の私は有名スターが登場するような華々ハリウッド大作には見向きもせず、大昔の白黒映画や、イギリスやフランス、他のヨーロッパの佳品、と呼ばれるような作品ばかり見ていました。
今思えばなんて小生意気な女子高生だったんだろう!と恥ずかしくなりますが、その頃に見たたくさんの映画たちはその後の私の人生に大きな影響を与えてくれているように思います。

最近そんな昔見た映画を再度見返してみたい、と言う欲求によく駆られるようになりました。
これって年取った証拠なんでしょうかねえ(笑)



この映画に出てくる少女アナと彼女がフランケンシュタインだと信じている男の関係、見ていると何だかふわふわとした落ち着かないような不思議な気持ちになります。
そしてアナの子供だからこその純粋さ、不思議を信じる気持ちのあり方にもに心を打たれるのです。

この映画の後も似たようなシチュエーションを使った映画を時々見かけるので、もしかしてそれを作った監督さんもこの映画を昔見たのかなあ、なんて想像したりします。

昔から光と影を上手に使った映像が好きなのですが(第三の男とか)、この映画もすごく映像的にも見ごたえがあります。

この度、見返したくて日本のアマゾンのサイトを調べてみたら、随分昔に絶版になってるんですね。
監督であるヴィクトル・エリセのボックス版しか販売しておらず、UK版アマゾンを見てみたらちゃんとこちらでは個別で売っていて、値段も6ポンドしなかったと思います。

こういうしっかりした作りの名作と呼ばれる作品こそ、長く受け継がれるべきだと常々思ってるので、絶版にしてしまうのはどうかなあ、、、と疑問に思いました。
ハリウッド大作と違って、通好みの小品だから売れない、という事もあるかもしれませんが、、、

同じエリセ監督の「マルメロの陽光」と言う映画も好きで、これもまた見たいな、と思ったのですが、これも日本は絶版。
UKでも手に入らなさそうです。(VHSはマーケットプレイスで販売していました)
いい映画だからこそ、たくさんの人に見てもらいたい、と思うのですけれど、、、世の中の経済の動きとは逆の考え方なのでしょうかね。

いい映画が人の記憶の中にしか残らず、新しい観客を得る事ができないって、とても悲しい事だなあ、と思います。
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by jamieoliverlove2 | 2011-05-18 00:00 | Films


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