2011年 05月 07日

愛蘭土旅行記・5

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マーナおばさんの家からの眺め

アイルランド4日目の朝はリムリック市内から車で10分ほどのところに住むマーナおばさんの家を訪ねることから始まりました。

マーナおばさんと4年前に亡くなったミックおじさんは私たちの結婚が決まったときに、すでに亡くなっていた夫の父と病気で伏せっていた母の代わりに日本まで会いに来てくれた親代わりでした。
4年前ミックおじさんが亡くなった時、まだ生後7ヶ月だったキーランを連れてのお葬式は無理、と諦めて夫だけが参列したのですが、それから心の片隅に行ける時が来たら必ずおじさんのお墓参りに行きたい、とずっと思い続けていました。



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思い出のストーブ

7年前、結婚後のハネムーン第二弾(第一弾はマルタ島でした^^)でアイルランドの親戚に挨拶回りを兼ねて来た時にマーナおばさんとミックおじさんの家に数泊お世話になりました。

ミックおじさんがこのストーブの前のロッキングチェアに座って寛ぎながら話をしていると、最初はうつらうつらと、そのうちぐーぐーいびきまでかいて気持ち良さそうに寝ていたのを思い出します。

ミックおじさんが夫と二人でパブに行った晩はマーナおばさんが夜遅くまで話に付き合ってくれました。
リムリックと言うと有名なのが映画化もされた小説「アンジェラの灰」なのですが、これに関してマーナおばさんは「あの小説、フランク・マッコート自身の話として書かれているけれど、本当は違うのよ。マッコート自身はそれ程貧しくはなかったんですって。タイヤを靴の代わりにして履いていたのは実は親友だった子供らしいのよ」と話してくれました。

マーナおばさんは「マッコート自身の話ではなくても、あの時代のアイルランドはとても貧しくて、みんな同じような生活の状況だったことには変わりはないのだけれどね」と言っていました。

そういえば前日にあった夫の従兄弟のモリスが「今アイルランドはベイルアウトもしてとても大変な状況だけれど、歴史を見たらアイルランドは常に苦難の歴史を辿っているんだ。だから今は底でもきっと這い上がってまた良くなるよ。俺たちアイルランド人は打たれ強いんだ」と笑っていたことを思い出しました。

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マーナおばさんの手作りお菓子、パイクレット

7年前に来た時、到着してすぐにマーナおばさんとミックおじさんがキッチンに立って、スコーンを焼いてくれたことを今も昨日のことのように思い出します。
焼きたてのスコーンは香ばしくてとても美味しかったなあ、、、

この日焼いてくれたのはPikeletsと言うニュージーランドの伝統のお菓子。
マーナおばさんはニュージーランドの出身で、アイルランドでの仕事がなくニュージーランドに移住したミックおじさんと出会って結婚したのです。

このパイクレットというお菓子、ちょっともちっとした食感のパンケーキのようなものでした。
とても美味しかったのでレシピを書き写させて貰って持ち帰って来たので、また時間ができたら作ってみようと思っています。

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このお家に泊めてもらった数泊の出来事はどれも忘れ難い思い出です。
おじさんが朝早くからおばさんとキッチンに立って朝食を作ってくれたこと。
親族がたくさん訪ねてきてくれたこと。
どれもこれも大切な思い出として心の中にいつまでも残ると思います。

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おばさんの趣味

マーナおばさんは多趣味な方で、たくさんの作品が家の中に飾られています。
上の写真はロングスティッチ。
私はクロススティッチしかしないのですが、おばさんはロングスティッチを主にしています。
他にもシルクのファブリックに絵を描いたり、クィリングと言う色違いの細長い紙をくるんくるん、と巻いた物を用紙に貼り付けて絵を作っていくものや、現在夢中になってやっているのは粘土でかたどった物に色を塗って作品に仕上げるクラフトなのだそう。

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この大きな絵もおばさんの作品

「いろいろやることがあると、一日退屈しなくて済むからね」とおばさんは言っていましたが、なんのなんの素人の手習いとはいえ、作品はリムリック市の図書館で展示会をされるほどの腕前だったりします。
おじさんが亡くなってから一人で大きな家に住んで寂しくないかなあ、とずっと心配していたのですが、ますます自分の趣味を増やして楽しんでいるようで安心しました。

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おじさんのお墓参りに、、、

家から車で10分ほどのところにおじさんのお墓があります。
子供たちを両親に見ていてもらって、その間にお墓参りに出かけました。

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とても素敵なところでした

静かで緑がいっぱいの墓地におじさんのお墓がありました。

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こんな風景が望めます

素晴しい緑の風景が広がる眺望が本当にとても素敵で、こんな場所に眠っているのだったらきっとミックおじさんも寂しくないだろうな、と思いました。

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おじさんとおばさんのお家

以前からとても不思議に思っていたのですが、同じ住宅街にありながら、おじさんとおばさんの家は全然他のアイルランド風の家とはまったく見た目が違っているのです。
一体どこの建築様式なのだろう、、、と思って質問してみると「この家はニュージーランド時代に住んでいた海辺のビーチハウスと同じように作ってあるのよ」と言う答えでした。

家は大工だったミックおじさんが自ら建てたもので、確かに大きな窓ガラスが外側に張り出すスタイルは海辺に建つビーチハウスのもの。
アイルランドの、それも内陸に建っているので全然気付きませんでした。

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おばさんは先日あったニュージーランド、クライストチャーチの地震で甥一家が被災したものの、被害はそれ程ではなかった、という事に付け加え「私がアイルランドに移住するきっかけの1つになったのは、この国には地震がないことだったのよ」と言っていました。
日本の今回の地震についてもとても心配していて、特に原発の問題が気になる、と言っていました。
ニュージーランドはニュークリアーフリー(原子力をまったく使用しない)の国なのだそう。
それは原子力発電であり、原子力潜水艦でもあり、もちろん武器としての原子力もない、と言う話でした。

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日本もニュージーランドと同じく国土も狭く、地震が多い国なので、なんとか原子力を使わなくてもいい方法はないものなのかしら、、、とまるで自分のことのように心配していたマーナおばさん。
先日会ったノーラおばさんと同じくお元気なうちにまだまだ会いに来ないといけないな、と思いました。

長くなったので午後の様子は次回につづきます。
(コメント欄は旅行記3にてオープンにしています^^)
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by jamieoliverlove2 | 2011-05-07 00:00 | アイルランド・2011


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