2013年 07月 15日

悪魔と警視庁

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悪魔と警視庁 E.C.R ロラック

英国が誇るミステリ作家と言えば、コナン・ドイルとアガサ・クリスティが筆頭に挙げられると思いますが、クリスティが活躍した時代、国内には他にも多くのミステリ作家が作品を上梓しており、まさに黄金期と呼ばれていたようです。
ただ、そのうち日本で翻訳出版された作品、と言うととても限られてしまい、たくさんの素晴らしいミステリが日本人の目に留まらぬうちに時代の流れの中に埋もれて行きました。

私のお気に入りの出版社、東京創元社から今回出版されたE.C.Rロラック著「悪魔と警視庁」はそんな黄金時代の後期に活躍した著者の作品です。
東京創元社は上質な本格ミステリを数多く出版しており、「これはちょっと面白そう」と手を出すと、大抵はずれがありません。

こちらの小説も読み出したら止まらないかなり面白い本格推理小説でした。
「休戦記念日はどこまでも11月のロンドンらしい天気になった。遅い夜明けから早い日没までぐずぐずと霧雨が降りつづき、夜になって急激に気温が下がると、濡れた舗道は凍結しはじめ、ぬかるみも凍り、霜が街灯に照らされて輝いた。」
と言う書き出しの一文からすでにぐっと引き付けられて、あっという間に物語のラストまで一気に読み続けてしまいました。

↑の書き出しの一文って英国在住の人なら誰しも頷きたくなる描写ですよね^^

引き続き「鐘楼の蝙蝠」が翻訳出版の予定になっており、発売がとても待ち遠しいです。

クリスティファンの方なら楽しめる小説だと思います、興味を持たれた方はぜひチェックしてみて下さいね。
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by jamieoliverlove2 | 2013-07-15 00:00 | Book Club


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