Strawberry and Vanilla Cream

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2014年 02月 24日

The Tiger Who Came to Tea

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この本を初めて読んだのは、イーファが幼稚園から読書の宿題で持ち帰って来た時。
トラが可愛らしい女の子の隣で窮屈そうに椅子に座っている絵を見て、一体どんな話?!と私も楽しんで読みました。

ちなみにTea、と言うと日本では「お茶の時間」と訳されそうですが、こちらではTea、と言うとお茶の他に軽い食事、と言う意味があります。
よくこちらの人は子供達に供する夕食を「Tea」と呼びます。
Dinnerほどきちんとした食事ではなく、子供向けの軽い食事だからでしょう。
その代りに日曜のお昼にローストビーフやローストチキンなどへヴィな食事を作って食べる時は逆にDinnerと呼びます。
私は夜ご飯をDinnerと呼ぶのだとずっと思っていたので、最初の頃はかなり違和感があったのですが、今では慣れました。
そうそう、学校給食を供する女性たちを日本では給食のおばさん、なんて呼んでいましたが、こちらの学校ではDinner Ladyと呼ぶんですよ。
学校給食がきちんとした食事である、という認識からついた名称でしょうか。
それにしてはお粗末な学校給食のところも結構あるようですけれどね、、、(苦笑)



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作者のJudith Carr女史はベルリン生まれのユダヤ人。
丁度第二次世界大戦に子供時代が巻き込まれる形になり、イギリスへ親子共々亡命しました。
父親は当初友人の物理博士、アインシュタインを頼ってアメリカへ渡る気でおり、アインシュタインにも助けを請うていたのですが、アメリカ政府が渡航の許可を出さなかった為、英国へ亡命せざるを得なかったのだそうです。

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丁度BBCのドキュメンタリー番組でJudith Carr女史が取り上げられていて見たのですが、恵まれた子供時代、そして戦争と同時に死と隣り合わせの生活を送ることになり、英国へ亡命した経緯。
戦争が両親の生活だけでなく、精神も破壊して、父も母も二人とも自殺してしまった事。
それらをベルリンに今も残る戦争の傷跡を訪ねながら淡々と話す様子に胸を打たれました。

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彼女の本には明るい色がたくさん使われていて、夢があるお話がたくさんあります。
彼女はシャガールやルソーが大好きで、彼らをイメージしたような絵を描くのが好きなのだ、と語っていました。

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私がこの本で一番好きなのがこのページ。

やって来たトラが家じゅうの食べ物を食べつくしてしまったので、帰宅したお父さんと一緒に外食しに行くため町へ出るシーンです。

お店には明かりが灯り、家族3人腕を組んで歩いている様子がとても楽しそうです。

家族みんなで、、、と言うのは彼女の本によく見られるモティーフなのですが、それは突然に親を失った彼女が永遠に憧れ続ける憧憬なのだ、と評論家が語っていたのが印象的でした。

この本はとても人気があって、子供向のお芝居にもなり、時々上演されています。
すごくいい本なので、お子さんがいらっしゃって興味がある方、ぜひ子供達に読み聞かせしてあげてください^^
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by jamieoliverlove2 | 2014-02-24 00:00 | Book Club


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