2014年 03月 29日

Cutie & The Boxer

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Cutie & The Boxer

今年のアカデミー賞のドキュメンタリー部門にノミネートされていた作品なので、ご存じの方も多いかと思います。
1970年代にNYに移り住み、現在に至るまでアート活動を続けている篠原有司男さんと奥さんの紀子さんの日々を追ったものです。

紀子さんがぎゅうちゃんに出会ったのは彼女が19才、ぎゅうちゃんが41歳の時。
アートを志す彼女がアートだけの世界に住むぎゅうちゃんに魅かれ、二人は結婚します。

アートと言う崇高な世界に住んでいても、日々家賃を払わなければならない、生活費が必要だ、と生々しい実態が追ってくる。ぎゅうちゃんはそれを全部紀子さんに任せっきりで自分は自分のアートの世界に没頭している。雑事に追われて自分の作品制作に没頭できない紀子さんはフラストレーションを溜めていたこともある、とも言います。
それでもぎゅうちゃんを愛しているから、ぎゅうちゃんの作品が好きだから、紀子さんは40年間見捨てる事なく、共に歩き続けてきました。

白髪を三つ編みのおさげにしている紀子さんは今もまるで少女のようです。
ぎゅうちゃんは、、、80歳を過ぎてもアートを志していた少年のままでした。
二人ともアートの事となると、まるで純真で、見ていると本当の年齢を忘れてしまいます。

この作品を見る前にとある方のブログでぎゅうちゃんについて書かれているのを読みました。
15年ほど前、都内で偶然ばったりぎゅうちゃんに出会ったんだそうです。ブログを書かれていた方は学生時代からぎゅうちゃんが好きで、60年代の美術手帖を神保町で買い漁り、憧れ続けていたのだとか。
「ぎゅうちゃん!」と呼びかけると、とても気安く話してくれて、サインと似顔絵を書いてくれたんだそうです。
こんな事もあるんですね。

日本を離れてこんなすごいアートを作り続けている人がいたなんて、知らなかったので衝撃でした。
ぜひたくさんの人に見てもらいたい作品です。

ちなみにアカデミー賞は残念ながら取る事は出来ませんでした。
授賞式に出席していたぎゅうちゃんは、自分が当然受賞すると思っていたそうで、ノミネートされた人全員にギフトとしてプレゼントされたオスカー像の置物を「こんなのいらねえやい!」と投げ捨てていたそうです(笑)
そんなところもぎゅうちゃんらしいな、と思いました。
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by jamieoliverlove2 | 2014-03-29 00:00 | Films


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