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2015年 03月 31日

建築探偵シリーズ

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未明の家 篠田真由美先生著

今から約20年前、新本格ブームが起こり、綾辻行人先生の館シリーズなどがミステリ小説好きの間で話題になりました。
私も例に漏れずミステリ好きな一人として、本屋に通っては、新しく次々と出版される新本格ミステリを買って読みました。
それまで読んでいた主な本は乱歩や横溝、といった戦後すぐに書かれた小説、もしくは海外の本格ミステリと呼ばれる古い作品群ばかりだったので、日本人の作家の先生たちが、日本を舞台にして(時折海外も舞台になりますが)日本人の名探偵が活躍するという、新しい話を読むことが出来るのが何よりも嬉しかったのです。

その当時、講談社ノベルスで毎月必ず新本格の新刊が出版されていたので、私は毎月発売日に書店に向かい、平台に並んだ新しい本たちの表紙を眺めながら、「次はどれを読もうか、、、」と悩むのが何よりも楽しかったことを思い出します。



さて、そんなある日、書店で出会った運命の一冊がこちらの建築探偵シリーズの一作目「未明の家」でした。
大学の研究室で建築についてリサーチしている桜井京介くんが探偵となって、建築とミステリにまつわる謎を解き明かす、と言うのがシリーズの主な骨子になっていて、作品ごとに様々な建築が出てくるのがミステリの面白さと共に私のツボを見事に刺激してくれました。
この作品を読んだことで、建築を見る楽しさにも目覚め、今もその趣味は続いています。
その一部はこちらのブログの記事でも、たまに紹介している面白い建物巡りに繋がるのですが、、、

一作目「未明の家」の主なあらすじはこちら(Amazonより転載)

内容紹介

京介を訪ねた古風な美少女の依頼は“閉ざされたパティオ”を持つ別荘の鑑定と主である祖父の死の謎を解くことだった。少女の一族を巻き込む不可解な事故死、そして自殺未遂。事件はすべて別荘をめぐって起きた。ミステリアスな建築造形に秘められた真実を、京介が追う!


近頃流行(?)のイヤミスと違って(あれは、どうしてもダメです、、、好きになれないです、、、T_T)、陰惨な事件が起こったとしても、キャラクター達は常に前向きでポジティブで読了感が爽やかなのがとても気に入っている理由の一つでもあります。
1冊、1冊と巻を重ねるごとに、登場人物達がさまざまな思いを抱えて成長していく様子が、当時いろんなことを試行錯誤して悩んでいた自分自身にも重なるところが随分ありました。
読むことで励まされた事も一度や二度じゃなかったな、、、なんて思い出します。

読んだ後「あ~読んで良かった」って思える本に出会えるって、すごく幸せなことですよね。
建築探偵シリーズを読むごとに私の中に新しい情報やポジティブな気持ちが一つずつ積み重なって今の自分がいる、と思えます。
それほど私の人生に置いて、とても大きな影響力を持ったシリーズでした。

そして、最終巻の15巻目。

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燔祭の丘

内容説明(Amazonより転載)

シリーズ完結!!

父の屋敷に戻った桜井京介。
久遠家の血塗られた過去、そして20年前の大惨事――

『僕は――ヒトゴロシ』。謎の詩を残して姿を消した桜井京介は、久遠アレクセイの名に戻り、14歳まで育った屋敷にいた。
一方、神代宗の話を聞いた蒼は、函館で京介を捜し歩き、20年前の忌まわしき事件を知る。次第に明らかとなる久遠家のルーツ。
そして、父・グレゴリの狂気が京介を襲う!
「建築ミステリ」の金字塔、ついに完結!!



15冊読み通して最後まで辿り着いた結末には泣かずにはいられませんでした。
あ~~~~本当に読んで良かった、としみじみ思いました。
20年前、何気なく手に取った一冊がこうも私の中で大きな存在になろうとは。

まだ読んだことがないあなたっ、ぜひぜひ手に取って読んでみてください。
京介くん、深春ちゃん(女の子じゃないですよ。笑)、蒼くん、そして神代先生、キャラクターたちがとっても生き生きとしていて、読んでいるうちに自分もこの中の一員になれたらな、なんてそんな気になります。

スピンオフのシリーズもたくさん出ていますので、こちらもお勧めです。
建築探偵シリーズはどんな本があるのかな?と思われた方こちらを見てみてください。
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by jamieoliverlove2 | 2015-03-31 00:00 | Book Club


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