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2015年 06月 01日

Barbican Centre -Magnificent Obsessions: The Artist as Collector

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お天気が良かった週末、以前から見に行こうと思いつつ行けずにいたエキシビションを見に出かけました。

今回は週末だったので、イーファと一緒です。
彼女と一緒だと長時間のお出かけは難しいので(すぐに疲れた~足が痛い、おなかすいた~!と言いだすので、、、苦笑)短時間でさささっ、と見学しないといけないのが難なのですが、まぁ、行けないよりマシです。



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出かけた先はBarbican Centre。
ここは芸術関係の複合施設になっていて、映画館や劇場、ギャラリーが集まっています。
ただ、建物が何か所かに分かれているため、自分が行く先がどのビルなのかをあらかじめチェックしておかないと、私のように迷子になります(苦笑)

分からないので、とりあえず通り過ぎた映画館に居たスタッフに聞いてみると、私が見たいエキシビションは本館にあたるビルなのだそうで、親切に道順を教えてくれたお陰でその後はスムーズに行きつきました。

このBarbican、駅を出てすぐに写真のようなコンクリートの高層フラットが目につきます。
第二次世界大戦中、この辺りはドイツ軍の爆撃で一面焼け野原になり、戦後1965年から1976年にかけて、これらのコンクリート建築のフラット群が建てられたそうです。
この期間は他のロンドン内でも次々に古い建物が壊されて、味気ないコンクリート製のフラット群が多く建てられました。
中には住民の反対運動によって、貴重なジョージアン建築のテラスハウスが残ったりもしましたが、そのほとんどは無知な人間たちのその場しのぎの判断によって、無残に打ち壊され、コンクリート建築のフラットが建てられました。
それから40年あまりが過ぎ、現在ではそれらコンクリート建築のフラット群のほとんどが、老朽化により人が住めない状態になってゴーストマンション化しています。
百年単位で生き残って来た貴重な建物を壊して建てたコンクリ建築がその後数十年で人が住めなくなるとは、その時代の一体どれくらいの行政の人間が想像していたのか。
改めてお役所仕事の弊害を思ったりしました。

ちなみにこのBarbican EstateはGradeⅡリスティング(歴史的建築物グレード2)に登録されています。

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さて、本筋と少し話が外れましたが、私のこの日の目的地がある本館はちょっと脇道を入った奥になります。

やっぱりちょっとわかりにくいみたいで、多くの人が通りすがりの人に場所を聞いたり、携帯端末で地図を確認したりしていました。
もう少し道案内図を駅からセンターまでちょくちょく配置したり、矢印の看板を増やしたりしたほうがいいのではないかしら?
一度来れば分かりますけど、これは初心者にはちょっと難しいです。

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本館の中を入ってすぐのところにShaun the sheepが!
早速記念撮影^^

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この日見たかったエキシビションはこちら。
Magnificent Obsessions: The Artist as Collectorです。
アーティストの人たちが集めているお宝を披露してくれる趣向のエキシビションです。
今回紹介されていたアーティストは以下の方々。

Featured artists:
Arman
Peter Blake
Hanne Darboven
Edmund de Waal
Damien Hirst
Howard Hodgkin
Dr Lakra
Sol LeWitt
Martin Parr
Jim Shaw
Hiroshi Sugimoto
Andy Warhol
Pae White
Martin Wong/Danh Vo

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(写真はネットから拝借しました。倍率を自分で上げたら写真がボケちゃってるんですが、、、すいません)

ダミアン・ハーストやアンディ・ウォーホールといった有名なアーティストに混じって、日本人写真家の杉本さんが選ばれていたのがなんともうれしい限り。
杉本さんのコレクションの中には、なんと、杉田玄白の「解体新書」がありました。
初めて本物を見ましたよ!すごい!

以前、OLをしていた頃、偶然杉田玄白のお墓に行きついたことがありました。
ある夏の暑い日、課の先輩から仰せつかったお使いに出かけたのですが、いつもと違った道を通ってみよう、と裏道を行ったところ立派なお寺があって入り口に「杉田玄白のお墓はこちら」と案内板があったんです。こんなところに!と驚いてちょっと見てみました。
お使いに行ったのが、アイスケーキの受け取りだったので、溶けちゃいけない、と一目見た後は急いで会社に戻りましたが、まさかあんなところにあるとは!と驚きでした。
そんな訳で、杉田玄白の「解体新書」、私にはちょっと思い出深い縁があったりします。

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やっぱりひとかどのアーティストともなると、お金をかけたコレクションが出来ますね。
私もコレクターの端くれですが、私が集めているものなんて、お金もそんなにかかってないし、統制が取れてないんで、あれやこれやと手を出しまくって一貫性がまったくありません。

ここに集められているコレクションの数々はそんな私の物とは全然違って、本当にまさにお宝と呼ぶに相応しいものばかり。

見ていると、そのアーティストの作風がちょっと見えて来たりするのが面白かったりします。

例えば、アンディ・ウォーホール。
彼が集めていた中国製のブリキのおもちゃは、作品中にも何度も登場したり、モチーフが使われていたりします。
こういうものを集めて、自分の想像力を膨らませて素晴らしい作品を作ることが出来るって、すごい才能ですよね。

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私が好きだったコレクションはこちら。
旧ソビエト、1950年代の宇宙開発競争の犠牲となったライカ犬を讃えるメモラビリアの数々。
冷戦当時、アメリカとの宇宙開発の競争をしていたソビエト連邦が1957年にライカ犬を乗せた軌道周回型宇宙船スプートニク2号を打ち上げました。
犬は10日後に薬入りの餌を与えられて安楽死させられた、とされていましたが、現在ではストレスとキャビンの欠陥のための過熱により、打ち上げ数時間後には死んでいたと言われています。
そんなライカ犬はアメリカよりもソビエト連邦が一歩先に行ったシンボルでした。
行きたくもない宇宙に無理やり送られて殺された可哀想なライカ犬のことを思うと、単純な気持ちではこれらのメモラビリアの数々を見ることは出来ませんでしたけれど。

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こういうおもちゃ関係も結構展示があったので、イーファは喜んで見ていました。
いつもはすぐに「足が痛い、もう帰る」と言いだすのに、この日は一回も言いませんでした。
やっぱり見るだけでもおもちゃって子供にはとても魅力的に映るんでしょうね。

これらのコレクションを見て思ったのは、みんな子供時代に何かしらの影響を受けてコレクションを始めた人が多かった、と言うこと。
コレクションってある意味、子供心を忘れない、と言うか、いつまでも子供の頃の思いをどこかに引きずっている証なのかも。
自分でも感じることですが、人間って幾つになっても結局子供時代からそれほどの変化がある訳じゃないんですよね。
私もいつも自分の年を思い出して「もうそんなに年取っちゃったのか!」ってびっくりしますが、年齢を重ねても自分の中身ってそんなに十代の頃から変わってないと思います。
そんな意味でも、大人になってアーティストとして有名になって自分の自由になるお金が出来た時に子供の頃集めるのが無理だった品物を集めだす、と言うのは自然な流れなのかもしれません。

この日は私も子供心に戻って、アーティストたちの素晴らしいコレクションを堪能することが出来ました。
残念ながらエキシビションはすでに終了してしまいましたが、またぜひ機会があったら、違うアーティストの方たちのコレクションを見てみたいな、と思います。

*今回コメント欄を開けています。何か一言と思われた方、私信、以前の記事、これからの記事などについてもこちらにコメントを残してくださいね。どうぞよろしくお願いします。^^*
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by jamieoliverlove2 | 2015-06-01 00:00 | Museum


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