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2015年 11月 14日

辰野金吾

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この春にお会いしてから、時折やり取りさせて頂いている篠田真由美先生から、封筒が届きました。
中には一冊の本が。

私が先生のご著書を読んだことがきっかけで知った辰野金吾の本でした。
当初、彼が私と同郷の唐津の出身であることを知って、勝手に親近感を感じていたのですが(笑)その後、母が辰野の孫と同級生だった、と言う偶然を知り、ますます彼に興味を抱くようになりました。

残念ながら私は日本から遠く離れた英国に住むため、辰野の建築物を実際に見る機会がないのですが、それなら、と辰野が英国時代に世話になっていたウィリアム・バージェスの建築物をちまちまと機会があるごとに見ているのは、こちらのブログをご覧になってる方なら、すでに耳タコの話ですね(笑)

実は、今迄、その辰野が英国時代の後、日本に帰国前にフランスやイタリアにグランドツアーのような建築ツアーをしていたことはあまり知られていませんでした。
何も証拠となる文献がなかったからなのです。



それが、とある筋から辰野がフランスやイタリアへ旅をした際の覚書を纏めた物が見つかり、その時代に彼が一体どんな所へ行って、どんな活動をしていたのかが分かってきました。

その空白の期間に加え、生い立ちから学生時代、そして東京駅を建てる話など、辰野の逸話がたくさんの写真と共に紹介されています。

私がやはり興味を持ったのは彼の英国時代。
バージェスの元で学んでいた頃の話です。
著者は辰野がバージェスから強い影響を受けて、彼の後の建築に反映されていく、と書かれていたのですが、そのあたりがとても面白かったです。
実際にバージェスの建築をこの目で見ているだけに、余計に面白く感じました。

やはり今度一時帰国したならば、東京駅をじっくりと見なくては。

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黒猫ちゃんがお好きな先生、お茶目なシールを貼って下さっていて、思わずかわいい~このまま捨てるのは勿体ない!とそーっと剥がして手帳に貼りました(笑)

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最後に、先生と私のお気に入り「笑める辰野博士」のお写真を。
『辰野堅固』などとあだ名された辰野は、常々堅物で頑固な人柄だった、と称されることが多かったので、こんな表情もするんだ!と驚きの写真なのでした。

春にお会いした時に辰野とバージェスの話をしたことを先生は覚えていて下さって、わざわざ見かけたから、と今回この本を送ってくださいました。
英国に住んでいると、地方出版のような小さい版元から出ている本の情報が手に入りにくいので、こんな面白い本が出ていたとはつゆ知らず、本当に先生には感謝の気持ちでいっぱいです。

今迄とは違った新たな辰野像を知ることが出来て、非常に面白く、また有意義な一冊だった、と思います。
これからもまた、未発見の文献が発見されたら、彼の建築家としてのバックグラウンドや人となりなどがもっと詳しく分かってくるのかもしれませんね。
そういう日が早く来てくれるといいな、と願わずにはいられません。
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by jamieoliverlove2 | 2015-11-14 00:00 | Book Club


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