2016年 03月 17日

Museum of London - The Crime Museum Uncovered -

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寒かった2月の週末のある日、一人でロンドン博物館まで出かけました。

目的は「The Crime Museum Uncovered」と言うエキシビション。
昨年秋から開催されていたのですが、気づいたらあと少しで会期が終了してしまうので(こんなんばっかりです、、、(;´д`))慌てて出かけました。

本当はロンドン博物館の無料で見られる一般展示も面白いので、子供たちと一緒に丸一日の予定で出かけようと思っていたのですが、博物館のサイトでエキシビションのお知らせを読んだら、注意書きがわざわざあって、『16歳以下のお子さんを同伴される場合、恐怖心を喚起するような展示物が多いため、よく考えてからエキシビションの見学を決めてください。』と書いてありました。

一体どんな恐ろしいブツが展示されてるんだ!?とちょっとビビりましたが、わざわざ書いてあるので子供同伴は諦めて、私一人で出かけることに。
子供たちは夫が見ていてくれる、と言うので甘えちゃいました。



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さて、今回の「The Crime Museum Uncovered」、こちらは通称Black Museumと呼ばれる、スコットランドヤード内に併設されている犯罪博物館の展示物を一般展示している特別展です。

スコットランドヤード内の犯罪博物館は原則非公開のため、このように他の博物館に持ちだして、一般向けに展示されるのは今回が最初で最後と言う話です。
普段は一体どんな人たちがこの博物館を利用しているのか、と言うと、スコットランドヤードを始めとする警察関係者が主なのだそうです。彼らは展示されている過去の犯罪で使われた凶器や捜査段階で使用された証拠品などを見て、現在の犯罪捜査に生かすため学習しているそうです。

現在は非公開ですが、かつては一般のお客さんにも公開されていて、1877年のビジターブックが展示されていたのを見たら、ロードと付く貴族の方から軍人さん、フィガロ(って現在と同じフィガロでしょうかね?)のエディターさん、と幅広い方が見学に訪れていたのが分かります。

さて、このBlack Museumの展示品ですが、ヴィクトリア時代初期の頃から始まって、2つの大戦を経て、現代のテロ(2005年の7・7事件)までと幅広い内容になっています。

博物館は10時開館だったのですが、前日にネットで予約状況をチェックしたら11時以降のチケットは売り切れ、、、こんな怖いエキシビション人気ないだろう、と思ってたら意外にも大人気でびっくりでした。
それなら10時の開館と同時に入れば問題ないだろう、と早めに家を出たら、かなり早くに着きすぎてしまいました(汗)

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寒かったのでトイレに行きたくなって、セントポール近くにあるショッピングセンター内のトイレを拝借。
ここ綺麗で良かったですよ。

ショッピングセンター内のお店も10時開店なので、全然時間を潰すところがなく、仕方ないので、駅近くにあったカフェで時間をつぶすことに。

スタバ、コスタ、カフェネロ、、、と色々あったのですが、選んだのは、

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カフェネロでした。
むかーし、友人から「チェーン系のコーヒーショップで一番美味しいのはカフェネロだよ。イタリア系のお店だから」と聞いたことがありました。
全部のお店をいっぺんに飲み比べたことないんで分かりませんが、自分的に入るならカフェネロ⇒コスタ⇒スタバの順かなあ、、、どうしても入るところがなかったら、スタバって感じかも(苦笑)

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カフェラテとレモンタルトを注文。
レモンタルト、、、これが意外にもすごく美味しくて大ヒットでした!
かなりレモンのお味が効いてて私好みのお味!!
お値段も£2と結構お得感がありました。

レモンタルト、、、リピありです。ホント美味しかった、、、
まったりしていたら10時10分前になったので、博物館まで移動しました。

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久しぶりに来ましたよ~1年半ぶりです。
ゲートをくぐって入り口までぐるっと回ったら、、、

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うわわわっ、すごい行列~~~~!
まさか開館前にこんなに並ぶとは思っていませんでした。
前に並んでいた若い女の子二人組もエキシビションが目的で来ていたようで、すでにプリントアウトしたチケットを持っています。
そう思って前の方までじーっと見てみると、結構多くの人たちがプリントアウトしたらしい紙を持って並んでいます。
あちゃ~失敗したか!とちょっとドキドキ、、、前日の夜サイトチェックした時は10時、10時半のチケットはまだ売り切れていなかったのです。
こんなことならチケット買っておけば良かったなあ、、、とちょっと後悔したのですが、10時に開館してチケット売り場で聞いたら難なく買えました。
なーんだ、、、とちょっと拍子抜けしましたが、まあ無事買えて良かったです。

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さて、肝心のエキシビションですが、、、注意書きがわざわざしてありましたが、そんなに「うわー怖い!」とか気分が悪くなるような、そんな展示物はあまりありませんでした。
想像力が過多にあるような人だったら、展示物を見て想像し過ぎて具合が悪くなる人も、中にはいないとも限りませんが、見たからと言って悪夢を見るような、そういう物はなかった、、、と思います。

私が唯一気持ち悪いなあ、、、とちょっと思ったのは最初の部屋に展示されていた、処刑された罪人のデスマスク。
これがずらっと並べられていると、さすがにちょっと怖いなあ、と思いましたが、展示されている部屋が煌々と明るく照らされてるので、薄気味悪いとは思いましたが、そんなにめちゃくちゃ怖いという気持ちにはなりませんでした。

そうそう、博物館内の展示部屋がどこも基本的に明るくて現代的なプラスティックを多用した人工的なお部屋なので、怖さが半減してたかな、と言う気がしてます。
これがもし、古いヴィクトリア時代の建物で薄暗いライティングの中にこれらの展示物が飾られていたとしてら、多分2倍も3倍も怖さが増したように思います。

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実際に処刑に使われたロープもだら~ん、とガラスケースの向こうに何本か吊るされていて、その下に何年に誰それを処刑するのに使った物、罪状、と書かれていたのですが、あのロープって毎回ちゃんと変えてるんですね。
使われたロープって人間の脂とかついて薄汚れて変色したりしてるのかな、と思いましたが、どれもとても綺麗で使われた、と聞かなければ新品かな、と思っちゃうほどでした。

あとで、この話を友人にしたら「昔って確か絞首刑にされる人は顔に布を被せられてなかったっけ?」と言われて、ああそうか!と思い出しました。布を被せられているので、直接皮膚に接触せず、ロープが綺麗だったのかもしれませんね。

展示物の中には犯罪に使われた武器も一杯展示してありましたが、その中になんと!忍者が使う手裏剣があったんです~~~!
一体誰がどんな時に使った物なのでしょうか、、、?
そういう細かい説明書きは一切なかったので分からないのですが、マーシャルアーツ・スローイング・スターと書いたカードだけが貼ってありました。
しかし、忍者だって修行しないと使えない手裏剣を、一体西洋人が実際に武器として使用出来ていたのでしょうか?
謎が多い一品でした。

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それから、私が感心して見たのが法廷画家の描いた絵。
現在でも法廷内は原則撮影禁止のため、法廷画家が中の絵を描いて、裁判中の様子が分かるようにしていますが、ヴィクトリア時代、そしてエドワーディアンの頃のこの法廷画家が描いた絵が素晴らしいんですよ!
現代の法廷画って、たまに「これ、、、子供が描いた絵、、、?」とかちょっと思ってしまうような、妙にヘタウマな絵があったりしますけど、この時代の絵ってどの作品も、それだけで一枚の美術品として展示出来るくらい素晴らしいレベルのものばかりなんです。これには本当に驚かされました。
しかもカラーが主流の現代と違って、黒一色で描かれていて、微妙な陰影なんかもすごく繊細なタッチで描かれているんです。
法廷画家って一人だけじゃなくて、何人もいたはずなのですが、この時代の流行なのか、これがこの時代の一般的なレベルだったのか、どの絵を見ても同じような画筆のタッチ。
もしかすると、誰かお師匠さんがいて、法廷画家になるにはその人の下で同じような絵を描くように訓練していたのかもしれませんね。

時代の風習、文化がよく分かる絵もたくさんあって、それを見るのもまた時代背景が分かって面白かったです。
中には裁判中、明らかに証言席に立っていると思われる小太りのご婦人がティカップとソーサーを手にしている絵もあって、この時代ならではだなあ、なんて思う絵も。
今の世の中、途中で「お茶下さい」なんて言っても呆れられるか、無視されるのがオチでしょうね(苦笑)

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時代ごとに有名な犯罪事件のコーナーが作られていて、その犯罪に使われた凶器や証拠品、そして事件の詳細が書かれていたのですが、一番人気だったのがKray兄弟コーナー。
1960年代、スィンギングロックの時代に東ロンドンで勢力を誇ったギャング団の頭領です。
昨年、映画も公開されたのでご存知の方も多いかな、と思います。

このクレイ兄弟、一人がめちゃくちゃ狂暴でもう一人が頭脳派だったことから、なんだかうまくバランスが取れちゃったみたいで(汗)、この時代とにかくロンドンでこの人たちに逆らったらもう命がやばい( ゚Д゚)という状態だったそうです。
そのクレイ兄弟が使った凶悪な殺人道具が展示されてたんですが、ここだけやけに人だかりがすごかったです(汗)

最後の部屋では今回のエキシビションのキュレーター、スコットランドヤードの関係者、そして被害者救済グループのスタッフがインタビューに答える映像が流されていましたが、この中の被害者救済に携わる女性の言葉が身に沁みました。

「犯罪者は決して生まれた時からモンスターだった訳じゃないんです。加害者だって、被害者と同じように誰かの家族であり、恋人であり、知人であり、友人なんです。誰でもふとしたきっかけで、被害者になり、また同じように加害者になる可能性があるんです。今回のエキシビションを見たことで、皆さんが犯罪に対して興味を持ち、自分自身の身の安全についてよく考える機会を作ってもらえるといいなと思っています」

たくさんの被害者たちのために働いている女性の言葉には重みがありました。

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お土産コーナーで目録と、あれやこれやとお土産品を物色していたら、レジのところでおじさんが「うーん、20ポンド分も欲しい物がない~~~!」と唸ってました。
何だろう?と思ってたのですが、レジでお金を払っている時に判明。
私のお代は20ポンド45ペンスだったんですが、スタッフのお兄ちゃんが「20ポンド以上お買い物してくれたお客さんに、このマグをプレゼントしてるんですよ~」と写真のマグを無料でくれました。

ここでおじさんが唸っていた訳が分かりました。
おじさんはこのマグを買おうとレジに持って行ったのですが、多分スタッフのお兄ちゃんが「20ポンドお買い物してくれたら、このマグ無料ですよ」ときっと伝えたのでしょう。
おじさん、唸りながら棚をぐるぐるしてたのですが、結局自分が欲しい物が見つけられず、実費でマグを払って購入したようでした。

ちなみにこのマグ、5ポンドするんですよ~タダでもらえてラッキーでした(*^▽^*)

ロンドン博物館の「The Crime Museum Uncovered」は4月10日までの開催です。
公式HPはこちらからどうぞ。
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by jamieoliverlove2 | 2016-03-17 00:00 | Museum


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