2016年 06月 25日

EU離脱を問う国民投票について、、、一介の主婦の独り言

英国のEU離脱を問う国民投票、世界が大きく報道していますね。
私はもちろん日本国籍保有者ですので、投票権はなく、ただメディアの報道を見ているだけでしたけれど、実は正直を言って、たぶん離脱派が勝つのではないだろうか、と予想していました。
と言うのも、先の総選挙の際も保守党が負けるだろう、という大方の予想に反して、蓋を開けてみれば保守党の大勝利、結局事前予測はまったく意味をなさなかった前例があり、今回もかなり接戦になるだろうと予測されていましたが、たぶん残留派が勝つであろう、と言われていました。
そんな訳で、予測とは反対の結果が出るんじゃないの?と単純に思っていただけなんですけどね。
実際離脱派が勝利したので、びっくり仰天してしまいました。

TVやメディアではかなり白熱した報道を繰り広げられていましたが、私の周囲ではかーなーり冷めてました(苦笑)
投票の数日前、娘の友人のお母さんから「コーヒーでも飲みに来ない?」と誘われて遊びに行ったのですが、(彼女は生粋の英国人)「明後日、投票行くの?」と聞いたら、ぽかーんとした表情で「投票?何の?」と言われました(汗)
「え?ほら、あのEUの、、、」と言ったら「あ~あれね~、私、全然興味ないからー」とのお返事。
投票当日には息子が友達と学校からの帰り道にしゃべりながら歩いていると、そのお友達のお隣さんの女性が歩いていて、彼が「ねーねー、今日、投票行った?」と聞くと、その女性「投票?あ~興味ないからどうでもいいわ」と答えて行ってしまいました、、、(汗)
意外とTVで見るのと違って我が家の近所はまったくと言っていいほど、盛り上がってませんでした。




さて、先日日本の友人から「TVのニュースなんかでも報道されてるんだけど、今一つよく分からないんだよね」とメールを貰ったので、日本人にも身近な例で分かってもらえそうなお話をしようかと思います。

EUの成り立ちや、どうして今回国民投票をすることになったのか、そしてどういう問題があるのか、と言った専門的な話はプロの方が書いた詳しい記事を幾らでも日本のネットニュースで見ることが出来るので、ここは一つ、外国人である私が生活の中で感じた今回のEU離脱について書いてみようと思います。

今回一番の焦点となったのは移民問題でした。

私は移民問題がここまで大きくなり英国が離脱を選ぶに至ってしまったのは、トニー・ブレアが首相だった時の労働党の移民政策の見誤り、失敗が大きく影響しているのと、EUが経済協力だけでなく、政治にまで統一性を求め、更にロシアと対抗するために旧共産圏の東欧諸国をEUへ加入させる拡大政策を取ったことが原因だと常々感じていました。

英国がEU加盟した当初は西欧諸国のみ、文化や考え方の違いがあるとはいえ、基本的に同じような経済状態であり、それらの国がEUを運営していくことに問題はありませんでした。
それが、東欧諸国が次々と加盟した2004年以降から雲行きが怪しくなっていきます。
EU圏内では人の移動は自由で国が勝手に制限をかけることは許されていません。
そしてEU加盟国の人間がその国にいる間は、その国の国民と同じ扱いを受けなければならないことになっています。
当然、経済が豊かではない国から、豊かな国へと人は富を求めて移動しますよね。
英国では2004年以降、EUからの流入人口が430万人程やってきたとされています。
そしてこれだけの人間が増えたら、いろんなところにしわ寄せがやってきます。

例えば、私が身近に感じた例としては、病院。
こちらではGP制度(グループプラクティショナー)を取っており、何か体調に不具合があった場合、自分が登録した地元のクリニックに予約を取ってかからないといけません。
日本のように、自由に近所にある病院を選んで通うことが出来ないのです。
私がこの国に来た頃は、具合が悪いので予約を取ると、空いていればその日に、長くとも2,3日後には予約が取れました。
が、現在では最低1週間半、長いと2週間待たされます。
風邪程度だったら、2週間も待っていればもう治っちゃうので、売薬で済ませています。
大人ならそれでもいいのですが、子供だとそうも言っていられません。
高熱が出て大変だったときにいつものクリニックに電話をしたら「今日の予約はもう一杯だからダメ」とそっけなく断られ、仕方ないので、クリニックが閉まる夕方6時まで待って、病院の救急窓口まで走ったこともありました。(開いている時間だと、どうしてクリニックに行かないのか、と言われてしまうので)

子供たちの学校も多くの人たちが取り上げる問題の一因です。
人口が急増したため、子供たちが通う学校の規模が小さすぎ、毎年希望の学校に入学出来ない子供の数が増えているのです。
英国ではロッタリー方式と言って、学校から近い家の子供たちが優先的にその学校に入学出来る方式を取っています。
そのため、学校に近いところに住んでいればいるほど、その学校に入学出来る可能性が高まるので、人気の学校周辺の住宅価格が急騰しています。
ひどいところだと、今年ロンドン西部のある小学校では学校から100m以内に住んでいないと、その学校の入学許可が貰えなかったそうです。

私の子供たちが通う学校はカトリック系の学校の為、某東欧国からの移民の子供たちが多く通っています。現在多分学校の児童数の半分近くがそうだと思います。
彼らは彼らの国の人たちだけで集まり、当然母国語で会話するので、子供たちの英語能力もあまり高くありません。
そのためここ数年、学校の全国テストの点が悪くなっており、学校全体の評価の低下に繋がっています。そのことに英国人の親たちが危機感を持っていて、学校の集まりなどで先生たちに対して質問するものの、あまり言うと差別だ、と取られかねないためズバリと核心をついたことが言えません。
娘も同じクラスの某国出身の子供にいじめられたことがありました。同じ国の子供たち数人がグループになって母国語で話しながら、娘に向かって何か言ってきたり、足を踏んだりしたそうです。
娘は彼らが何をしゃべっているのか分からないので不安でどう対処したいいのか分からず怖かったそうです。
私も一度学校でこの某国出身の母親から罵声を浴びせられたことがありました。
英国ではクリスマスと学年末にクラスの先生にプレゼントを贈る習慣があるのですが、よくお世話好きなお母さんが取りまとめをして、商品券を買ってくれたりします。
息子が2年生だった時に、それをしてくれたお母さんがいたのですが、あまりにも学年末ギリギリだったので、今年は誰も取りまとめしてくれないのかな、と思い、個人的にプレゼントを用意してしまいました。なので、「お金を封筒に入れて子供に預けてください」とレターが入っていた時もスルーしていたのですが(こういう場合、個人的に用意したい人もいるので、有志のみ、というのが通常です)ある日、放課後にこのお母さんから「あなた、まだお金払ってないんだけど」と突然居丈高に言われ、「私は個人的に用意してるんで、、、」と答えたら、突然彼女の母国語らしき言葉で罵られました。
言葉は理解出来ませんでしたけれど、相手の態度や表情、言い方で何となくどんなことを言われたかって想像できますよね。
それ以来、私はかの国出身者に対してトラウマが生まれてしまい、どんな人であっても、学校で親しく向こうから話しかけてくれない限り、こちらからあえて誰とも話さないようになりました。
ただ単にその時の彼女が機嫌が悪かったからだけかもしれません。
個人的に彼女が私を嫌いだったからかもしれません(でも嫌われるほど、お付き合いなんてしたことは全くなかったのですが)。
彼女だけがそういう攻撃的な性格だっただけかもしれません。
でも、私の中で「あの国出身者の人は怖い」そして更に自分の中で悩むうちにエスカレートして「この学校に来ている母親たちは怖い」と言う意識が植え付けられてしまいました。

なので、こんなに長いこと同じ学校に送り迎えに行ってますが、ママ友、と呼べそうなのは一人しかいません。後は顔見知りでたまに話してくれる人が2,3人、といったところです。
そんな恐怖心を植え付けられたことを正直恨みに思っています、、、もちろん全員が全員、悪い人じゃないのは分かっています。
でも、もしかしたら、同じ国の人たちが圧倒的多数でいるので、私のような少数派(子供の学校では日本人は私だけです)は虐めたってかまわないよね、という意識がその時に働いていたのかも、、、とか思っちゃうんです。これは日本人だってほかのどの国の人だって同じだと思いますが、同国の人間が多数いたら、やっぱり固まってグループを作るし、その分気が大きくなったり、態度も(周囲から見たら)大きくなったりしますよね。それが原因となったんじゃないか、、、と。
この経験がトラウマになってしまって、前述したように容易に他人に話しかけることが出来なくなりました。他にも原因がもう一つがあったのですが、対人関係でこの頃しばらくちょっとウツっぽくなってました。本当に鬱だったかもしれないのですが、病院で診断してもらった訳ではないので、本当のところは分かりません。
今でも私はなるべく誰とも話さずになるべく一人で離れて子供たちを待つようにしています。
あれから何年も経ちますが、やっぱり今でも怖いのです。

結局、要はバランスだと思うんです。
多文化が混じりあうことは素晴らしいことだと思います。人種間の差別意識をなくして、文化交流出来るのは英国だからこそだと、私は日頃この環境が子供たちにとってとても有難いことだと感謝しています。
でも今現在、英国各地でこのバランスが崩れている状態なのではないかな、とも肌で感じています。
この国で外国人として暮らす私がそう感じるほどなのですから、たぶん、この国で生まれ育った人たちは余計にそう感じることも多かったのではないでしょうか。

これはあくまでも私個人の経験ですし、実際にはこんなネガティブな経験ばかりではないと思います。
実際、東欧諸国から働きにくる人たちは、税金から生活保護を受けて一日中TVを見て無駄に暮らしているような英国人たちよりも、ずっと働き者で真面目できちんとした人たちがほとんどです。
だからこそ、そういう人たちを雇って仕事を与えている訳で、いい加減な英国人たちはそういう人を見習えばいいのに、「奴らは俺たちの仕事を奪っている」なんて言われもない批判を浴びせかける馬鹿者もいます。

それでもこれだけ人々が離脱を支持したのは、一般の英国民たちが増え続ける移民に危機感を覚え、政府に訴えてきたものの、政府は「経済効果」を理由に一般市民の訴えを見てみぬふりをしてきたツケが回ってきたからなのだと思います。

いよいよ国民投票が決まってしまってから、ディヴィッド・キャメロン首相もさすがに慌てて、EU各国首脳と会談して、何とか移民問題を解決できないか、と交渉しましたが、どの国も良い返事をせず、結局何の成果をも挙げることは出来ませんでした。
このままEU加盟国に英国が残るということは、際限なくEUから移民が流入してくることを意味しています。
EUは現在、さらに加盟国を増やそうとしており、トルコ、アルバニア、セルビア、モンテネグロ、マケドニアの五か国が加入待ちの状態で、例のシリア難民問題からトルコがまずは加入するであろう、との見方が有力です。
ともなれば、更にこういった国から無制限に移民が流入してくる事態になる、という危機感があります。
英国民は何の対策を打つことも出来ない政府、そして英国の訴えを無視し続けるEUにNoを突き付けたのではないか、と私は思っています。

これがどういう事なのか、日本人にはちょっと分かりにくいかもしれないので、例えがちょっと悪いかもしれないのですが、こういったシミュレーションをしてみてください。
例えば、10年間で430万人の中国人が日本にやって来て、生活を始め、国民保険を使って病院に通い、子供たちは無料で小・中学校に通い、さらに子供手当などの支給も受け、日本国民と同様のサービスを受けている、と想像してみてください。
その代わり、日本は中国と関税抜きで貿易が出来、人の移動は自由、と言うメリットがあります。
でも、たぶんそういう状態であっても日本から中国へ行く人よりも、中国から日本へ来る人の方が多いと予測されますよね。
そういった中国人たちが、都市部だけでなく、日本全土、比較的田舎の地域にまで在住するようになり、彼ら独自のコミュニティを作って、周囲と溶け込むことがなく、彼らだけのゲットーを作るようになったら、、、?
当然、昔から住んでいる人たちは違和感を覚え、周囲と交わらずにいる彼らを恐れの目で見るようになるのではないでしょうか?
しかも、それは止まることがなく、次々と移民の数は増えていく一方。次第に元からいた人間たちが追いやられるようになってきたとしたら、、、?

つまり、英国で実際に起きているのが上のような状態で、今回の国民投票で英国北部で特に離脱票が大きくなったのは、移民が元々少ない地域でこの10年の間、こういう事態が起こっており、このような心理状態に陥ったからだ、と私は想像しています。

その為、移民数が比較的少ないスコットランドや北アイルランドではEU残留派の票が多く、元から移民が多いロンドンでも残留派が上回りました。

元々英国は歴史的に見ても移民が多く、移民の上に国が成り立っていると言っても過言ではないのですが、何しろ急激に数が増えてしまったのが一番の原因だったのではないかな、と思います。
そしてかつて歴史の流れでこの国に移民としてやってきた人たちは、大部分が英国と言う国に骨をうずめる覚悟で(現代のように飛行機で自由に行き来なんて出来ない時代もありましたからね、、、)やって来て、周囲に溶け込もうとしてきましたが、現在のEU移民は行き来がそもそも自由なので、英国と言う国に溶け込む必要もなく、お金が貯まれば自分の国に帰ればいい、と言うスタンスなので、それも反発心を招いている理由なのかなあ、、、とも思ったり。

私的には正直、EUと私のような非EU圏の人間に対する差別が常々気になっていたので、この際だから平等にしてくれよーと思っています。

これも日本人には分かりにくいかな、と思うのですが、つまりEUの人たちは自由に行き来可能なので、ビザが要らないんですよ。
でも日本人の私は夫と結婚して英国に住むためには、まず婚約者ビザを取得、さらに結婚したら結婚ビザ、そして結婚生活が2年間続いたら最終的に永住ビザを取得しなければなりません。
その永住ビザにしても、取得前に「Life in UK」なんていう英語+英国に関する知識のテストを受けて合格しないとビザを発給してもらえないんですよ。
このビザ取得および、テストを受けるための代金、もろもろ全て合わせて当時のレートで50万円弱支払いました。
そして私本人だけでなく、配偶者(私の場合は夫)の銀行口座に最低150万円ほど常にお金がないとビザが貰えないんですよ。つまり、英国政府から失業手当や生活保障のお金を貰わないように、お金がない人間はこの国に来るな、って言われているってことです。
このビザ取得やテスト、ビザ代金、銀行の残高については毎年のように変更があるので、現在どのようになっているのかは不明ですが、私が取得した十数年前はこんな感じでした。
EU加入国の人たちは残高チェックもなく、英語が話せなくても、一族郎党大挙して引っ越してきたとしても、なーんの問題もなくUKに住めちゃうんですね。
日本人はそんなこと、もちろんすることは出来ませんよ。
ヒースロー空港で「何?あんた不法移民?帰れ、帰れ、しっしっ」と言われておしまいです(笑)

ここ数年、移民問題で国民感情に不満が高まってきたことで、保守党は移民を制限する動きに出たのですが、EU圏内の移民は制限不可能なため、非EU圏の人間を減らす手に出ました。
ネットでも何度か読んだのですが、正規にきちんと働いていた日本人もこれに引っかかって、ビザ更新の際に何の問題もないのに、ビザがおりず、泣く泣く日本に帰国した人も多くいたようです。

今回の離脱派の勝利ですぐさま移民問題が解決する訳ではないのですが、出来れば我々のような非EU圏の人間が不当にビザを発給してもらえないような差別がなくなる動きになってくれればいい、と私は思っています。

ネットでよく「いまだに大英帝国の威光を引きずってる」と目にするのですが、それも離脱派が頼りにした要因の一つだったように思います。
悪い意味の威光を引きずってる時代錯誤な人間も多いのですが、現実問題として、この大英帝国のお陰でEUを抜けても大丈夫かも(?)しれないのです。

つまり、英国はかつての植民地と現在でも比較的友好な間柄にあり、エリザベス女王を首長としたコモンウェルスと言う共同体を作っています。
4年に一度、コモンウェルス大会、と言う旧植民地が参加するオリンピックのような運動競技会も開かれています。
このコモンウェルス、かつて英国が七つの海を支配した、と言われるだけあって、世界各地に広がっているんですよ。
つまりEUに執着しなくたって、コモンウェルスを中心に、世界全部を相手にすればいいんだもんね、と言う気持ちが裏にあったのではないかなと思います。
この目論見がどれだけうまく行くのか、アテが外れて泣きを見るのかは分かりませんけど、、、

そして英国がEUにこだわらないのは、ドイツの存在があるからではないかな、と密かに思っています。
過去、歴史上から見ても、常にライバル関係にあったドイツと英国。
サッカーでも何度も引き合いに出されるので、サッカー好きな方ならピンと来るかもしれません。

第二次世界大戦後、戦勝国の筈だった英国よりも、結局負けた筈のドイツが経済的に隆盛を極め、そしてEUでも常に中心となって経済、政策を決めてきました。
そんなドイツに対するやっかみがあったんじゃないかなーと第三者的には思うんですけれどね、、、

ニュースのインタビューで、とあるおっさん(見た目がラフでとても紳士とは言えないような方でした、、、苦笑)が「EUなんて、所詮United States of Germany(ドイツ合衆国)じゃないか!」と吐き捨てるように言っていました。
確かに、EUで常に独り勝ちしているのはドイツですもんねえ、、、

かつて自動車産業で栄えたこの国も、現在では廃業、もしくは外国資本となっています。
(あのブラックキャブですら、中国資本の会社になってしまいました、、、)
それに比べると、第二次世界大戦後、ドイツの車メーカーは世界市場を支配するまでに至っています。
もしかするとあのインタビューに答えていたおっさんも、かつては英国自動車メーカーで働いていたのかもしれませんね。

ディヴィッド・キャメロンも10月の党大会で辞任、新しい首相が選ばれることになりますが、やはり離脱派から選ばれることになるのでしょうね。
だとすると、、、ボリス・ジョンソンですかねえ、やっぱり(^▽^;)
司法相のマイケル・ゴヴと言う話もありますが、彼はどっちかというと表舞台よりも、裏で画策する策士って感じなんですけどねえ、、、(かなりの偏見ですが)
ボリスが首相になって、ドナルド・トランプが米国大統領になったら、ヘアスタイルがめちゃくちゃなコンビだって、何かで読んでかなり受けましたけど、、、なったら怖いなぁ。

トランプ問題も同じですが、結局、今回の結果は政治家が下層部分に位置する国民たちの本意をくみ取れなかったことが原因なのでしょう。
私が身近に経験している学校や医療の問題は、お金があるミドルクラス以上の人たちであれば、お金で幾らでも解決出来る問題なんです。
病院も学校もお金を払ってプライベートを使えばいいことですから。
でも下層部にいる人たちは、それが出来ない。
幾ら残留派の議員たちが「経済状態が悪くなって、英国が貧しくなる」と訴えたところで、そういった下層部の国民たちはすでにギリギリの生活をしています。
「これ以上貧しくなるって言われたって、すでに生活が苦しいんだよ。何も変わらない」
そう思って離脱に票を投じた人も多かったのはないでしょうか。

私はこの国民投票の結果が出る前から、残るも地獄、抜けるも地獄だと思っていました。
残留派が勝利してEUが何も変わらなかったら、英国内の移民問題は続くでしょうし、いまだギリシャ危機も問題が棚上げになっているだけで、何の解決もしていません。イタリア、ポルトガル、スペインと言った国々も財政問題を抱えていて、いつ国として破綻を迎えるのか時限爆弾を抱えたようなものです。そしてシリアからの難民問題だって何の解決策も見いだせていない状態です。
とりあえずUKの国民投票が現在のところ注目されているので、目立たなくなっているだけなのです。

そしてUKが離脱を選択した現在、世界的な経済の混乱がいつまで続くのか、そしてこれから先UKとEUの関係、他の国々との関係はどうなっていくのか、、、
経済協力、貿易協定などはお互いの国の利益に関わるだけに、なるべく早急に協定を締結したりするとは思いますが、不透明な状態は続くでしょう。
とりあえず、リスボン協定50条が発動してから2年の間に離脱することになっているそうなので、この日を境にすべてがガラリと変わるということはありません。
この2年で英国民が離脱を選択したことを後悔するのか、選択は間違っていなかった、と思うのか、、、全世界が注目することになりそうですね。
個人的にはEUはかつてのECのように、経済協力だけに集中すべきなのではないか、と思っています。現在のEUは政治的に複雑になりすぎました。その複雑化したひずみがこういう形で表れたのだと感じています。

ちなみにこの結果を見て、スコットランド国民党の党首ニコラ・スタージョンは二回目のスコットランド独立の国民投票を行う、と発表しましたが、実際問題、EUは英国が抜けたことで今までのような拡大路線を取ることが不可能に近くなり、抜本的改革を与儀なくされました。スコットランドがEUに加盟したい、と言ったとしても、かなり難しくなったのではないかと思います。
そればかりか、右派が力を付けてきている国々では英国に続けとばかり、EU離脱を問う国民投票が続々と行われる可能性すら出てきました。
このままEUが解体されるのか、存続するのか。
英国の国民投票が引き起こした余波はヨーロッパに大波となって押し寄せていくのかもしれません。

長くなりましたが、あくまでも私個人の見解であり、私はプロのライターでもなければジャーナリストでもありません。ただの一介の主婦に過ぎません。そのため詳しい裏付け等は取っておらず、書いていることは私的な経験に基づく感想、想像でしかありませんのでご承知下さい。
そのあたりを汲んで読んでいただけると幸いです。
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by jamieoliverlove2 | 2016-06-25 00:00 | ひとりごと


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